2024年6月20日(木)開催分は、講師の都合により6月18日(火)へ変更となりました
■調剤過誤対策における課題
多くの保険薬局が調剤過誤防止対策を薬局の重点課題としています。
そして、その活動の一つとして調剤過誤発生時の内容、その原因・対策が調剤過誤の記録(以下、調剤過誤報告書)として残されています。
しかし、弊社が薬局で記入された調剤過誤報告書を見せていただくと、 「これが原因?原因というにはあまりに抽象的、表面的過ぎる」 と、疑問を感じる原因が記入されているケースが数多くあります。原因の欄に書かれている内容は、いつも同じような内容で「監査の不十分」「規格の読み間違い」「取り忘れ」といった類です。このような原因からでは立案される対策は、「監査の徹底」「間違いやすい規格を注意する」「気をつける」など、観念的な内容になってしまいます。 「観念的な内容では再発防止のために具体的に何をすべきかが全く見えてこない」ので、調剤過誤対策の取組みが推進しません。
調剤過誤対策を進める上では、問題解決の基本フレームを押さえ、なぜ監査が不十分であったのか?その原因はなぜ?なぜ? と次に何を改善すべきかが具体的になるまで原因を追求し、具体的な対策を立案する能力は欠かせません。また、調剤過誤がなぜ発生するのかというメカニズム、ヒューマンエラーの知識、フールプルーフ化に関する知識がなければ、効果的に調剤過誤防止対策は立案できません。特に、フールプルーフ化に関する知識は、調剤過誤を最終的に無くしていくためには必須の手法です。本研修では、「知識」 とそれを具体的な原因追求、対策立案へと結びつける「手法」、そして実践、定着する「仕組み」 をお届けいたします。
■プログラム内容
1.調剤過誤の発生要因
2.調剤過誤防止のための知識
3.調剤過誤報告書の事例検討
4.まとめ