■今後の薬局運営には生産性向上が不可欠
政府は、長時間労働の是正など「働き方改革」を進めています。
かかりつけ薬剤師や在宅の推進、待ち時間の削減など、保険薬局の「やるべきこと」が増える中、いかに少ない労力で付加価値を上げていくか、つまり“生産性向上”が今まで以上に求められています。生産性を向上させずに労働時間だけを削減すれば付加価値は減少し、企業の業績が低下することは明らかです。
保険薬局の付加価値の源泉は店舗、現場にあり、現場をどのように改善できるのか、その現場改善力が今後の成功要因ではないでしょうか?
■何を改善すべきか?を考える
現場の改善は、そこで働く管理者、各スタッフが問題に気づくことがポイントで、当たり前ですが、問題に気づかなければ改善活動はスタートしません。
しかし、同じように店舗や現状を見ても、問題を”問題”と気づく人、そうでない人がいます。
何が違うのでしょうか?
“問題”と気づく人は、店舗数字を見るときには、前年比、他店舗比などの視点・基準を持ってみます。店舗を見る時には接遇、服薬指導、クリンリネス、待ち時間、情報提供等の視点で、どのようなレベルが望ましいのかの視点・基準を持って見ます。この物事を見る視点・基準の違いが、問題に気づく力の違いです。
現場改善力には、この問題に気づく力と、その問題を気づいた一人だけでなく、業務に関わる全ての社員が気づき、主体的な改善活動が進むような仕組を作る力が欠かせません。
■本研修の狙い
保険薬局(現場)の生産性向上を目標に、改善活動に取り組む方に必要な“現場改善スキルの向上”が狙いです。自店の問題に気づく視点や基準づくり、この問題を改善する基本的手法を学んで頂きます。
・業務効率化、 PDCA(マネジメントサイクル)の基本的な考え方、進め方を理解したい。
・生産性の考え方の基本を理解したい。
・現場を見る視点を養い、問題に気付く仕組みをつくりたい。
など、自店をチェックし、改善するための手法を演習を交えながら習得していただきます。
■プログラム内容
1.現場での改善が求められる背景
2.業務効率化の考え方
3.現場改善に必要な知識とスキル
4.まとめ