今回は、「目標達成」・「ビジョン実現」を促進するための考え方を紹介します。
目標達成・問題解決・課題推進のために「目標(ビジョン)」と「現状」を明確に把握し、その「ギャップ(緊張)」を解消するために活動するというフレームをよく私どもは活用します。この「ギャップ(緊張)」には2種類あり、その違いによって「目標達成」・「ビジョン実現」に大きな影響があるのです。
その緊張の一つが「創造的緊張」と呼ばれ、「ビジョンによって方向付けされた、良質で適度な緊張」であり、目標達成・ビジョン実現に向けた原動力となります。もう一つが「感情的緊張」であり、「心理的な不安要因が、外部からの脅威に敏感に反応することで生じる緊張」で、プレッシャーの源泉となりむしろ目標の下方修正やビジョン達成をあきらめる方向に引き寄せてしまう緊張です。
我々が「目標達成」や「問題解決」をする際に、「目標(ビジョン)」と「現状」の「ギャップ(緊張)」を明確にして、その解消のための対策を検討しますが、それを促進するためにはギャップをプレッシャーと感じる「感情的緊張」ではなく、その達成にワクワク感を持てる「創造的緊張」にできるかが重要なのです。
この「感情的緊張」ではなく「創造的緊張」にするためには
①目標・理想・ビジョンを可能な限り具体化する
②目標・理想・ビジョンを現状の不具合の裏返しで終わらせない
③個人のビジョンと組織のビジョンが繋がっていることがポイント
と言われています。
目標を掲げられる機会がありましたら、「感情的緊張」ではない「創造的緊張」を生み出すものになっているかを一度問いかけてみてください。
2020.01 株式会社ネグジット総研経営コンサルタント 久保 隆